このような症状でお悩みではございませんか?
- 尿に血が混じっている
- 血尿を指摘された
- 頻尿(起きている間に8回以上)
- 夜中に何度も尿意で目が覚める(2回以上)
- 尿を漏らしてしまうことがある
- 尿が出にくい、勢いが弱い
- 排尿後、残尿感がある
- 排尿時、痛みがある
- おねしょが治らない
- 勃起力が低下した
- 性交渉の際に十分に勃起しない
- 尿道口から膿が出る
- できもの、ただれなどの性器の異常
当院で対応できる泌尿器疾患
当院では、膀胱や前立腺、尿路・尿道にかかわる一般的な泌尿器科の病気に加え、性感染症やEDの診断・治療も行っております。
いずれも、尿に何らかのサインが見られる場合がほとんどです。ただし、見た目で分かるものばかりではないので、まずは尿検査を受けてみましょう。
膀胱炎
膀胱炎は、比較的女性に多く見られる泌尿器疾患です。
尿が濁ったり、頻尿、排尿時痛、残尿感などの症状を伴います。
原因
ストレス、疲労、冷え性、排尿の我慢のし過ぎ、性行為などが主な原因です。また、抵抗力が低下しているときはそれだけ感染・炎症が起こりやすくなります。
治療
抗生物質の内服により、多くは1~2日で症状が改善し、1週間以内に治癒します。
治ったと思っても、必ず再度尿検査を受けて治癒を確認するようにしてください。
膀胱結石
腎臓、尿管、膀胱、尿道の中でも特に膀胱に結石ができている状態を「膀胱結石」と呼びます。
無症状のこともありますが、我慢できないようなわき腹、下腹部の激痛を伴うこともあります。また、血尿や頻尿を起こすこともあります。
長時間放置すると、腎臓機能が低下します。早期の受診・治療が必要です。
原因
かつてはカルシウムが主要な原因と考えられていましたが、現在ではシュウ酸の方が結石の原因になりやすいことが分かっています。シュウ酸は、ほうれん草、コーヒー・紅茶・コーラなどに多く含まれる物質です。
また、マグネシウムやクエン酸、水分の不足、動物性タンパク質の過剰摂取なども原因となります。
これらの要因が重なることで、結石が生じます。
治療
10ミリ未満の結石であれば、自然に排出される可能性もあります。水を飲んだり、運動をしたりして、排石を促します。
10ミリ以上のものであれば、手術によって結石を砕いたり、取り除いたりといった治療が必要になります。
膀胱がん
泌尿器科で比較的よく見られるのが「膀胱がん」です。主に膀胱粘膜の表面に生じます。
血尿が特徴的な症状であり、排尿時に痛みが生じたり、排尿し辛いといったことはありません。ただし、進行すると排尿ができなくなったり、貧血からふらつきなどの症状が起こることがあります。
原因
喫煙習慣が大きな原因と言われています。また、コーヒーの過剰な摂取も、膀胱がんの発症リスクを上昇させると指摘されています。
治療
がん組織が膀胱粘膜の表面だけに留まっている場合には、膀胱鏡による内視鏡手術での切除が行われます。
一方でがん組織が筋層にまで広がっている場合には、膀胱を取り除く治療と薬物療法(抗がん剤治療)を組み合わせて行う必要があります。
膀胱を取り除くのであれば、尿路を変更しなければなりませんので、尿管を皮膚に取り付ける「尿管皮膚ろう」か、小腸の一部を代用する「回腸導管」の適応となります。
前立腺肥大症
男性にしかない器官「前立腺」が肥大した状態です。前立腺の肥大によって尿道が圧迫されるため、尿が出にくくなったり、逆に頻尿になったりします。
命を脅かす病気ではありませんが、排尿機能が正常に働かないと、生活の質を大きく低下させることになります。前立腺肥大症に見られる症状は、前立腺がんと重なるものも多いため、症状に気づいたときにはできるだけ早くご相談ください。
原因
根本的な原因は未だ分かっていませんが、加齢による男性ホルモンの変化が大きく影響しているのではないかと言われています。ある統計では、80歳までに8割の男性が前立腺肥大症になるとされています。
また、肥満、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病も、前立腺肥大の発症のリスク因子となります。
治療
基本的には、まず投薬による治療から始めます。前立腺や膀胱の筋肉を部分的に緩める薬、男性ホルモンの働きをコントロールする薬などを使用します。
投薬による改善ができない、症状が重い場合には、手術の適応となります。内視鏡によって前立腺の一部を切除する方法(経尿道的前立腺切除術)が一般的です。
前立腺がん
前立腺に悪性腫瘍(がん)が生じている状態です。特に高齢男性に多く見られます。
症状が少なく、このことが早期発見・早期治療を難しくしています。肺などの離れた臓器に転移すると死亡率も高くなりますので、症状の有無にかかわらず、定期的にがん検診を受けておくことが重要です。ただし、前立腺肥大を併発しているケースであれば、排尿障害、残尿感、頻尿、尿失禁などの症状を伴うこともあります。
前立腺がんは、もともと日本人を含めたアジア人には少ないがんでしたが、食生活の欧米化などにより、近年罹患数が増加しています。ただこの数値の上昇には、がん検診の普及によって発見率が高まったことも少なからず影響しているものと見られます。
なお、当院は、前立腺がん検診の指定医療機関です。
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原因
「アンドロゲン」と呼ばれる男性ホルモンの作用により発症するものと考えられています。発症のリスクを高めるものとして、加齢、脂質・糖分過多の食生活、遺伝などが挙げられます。
治療
主に手術療法、放射線療法、ホルモン療法からの選択・組み合わせで治療します。
また、近年では前立腺がんに対するロボット手術も盛んに行われるようになっています。摘出が困難で多量の出血が予測されるケースなどでは、特に有効と言われています。
尿道炎
尿道に炎症が起こっている状態です。排尿時の痛み、尿道からの分泌物(白・黄色)の排出などの症状を伴います。原因菌に対する適切な投薬を行えば、比較的短期間で症状が治まります。
放置したり、完治する前に性行為に及んでしまうと、炎症が再発したりパートナーへと感染させてしまうことになります。
原因
性行為によるパートナーからの細菌・ウイルスの感染(性感染症)、尿道口からのばい菌の侵入が主な原因です。
オーラルセックスによってパートナーの喉から感染し、尿道炎になるケースも見られます。
肛門から性器にかけて、またその周辺を普段から清潔にしておくことも大切です。
治療
抗生物質の内服が主な治療となります。注射や点滴が必要になることもあります。
尿路結石
尿路のいずれかに結石が生じている状態です。女性より、男性に多く見られます。
背中や腹部の強い痛み、血尿、頻尿、残尿感、吐き気、冷や汗などの症状を伴います。ただし、これらの症状がなく、検診や他の病気での受診によって見つかることも少なくありません。
重い感染症を起こしたり、腎不全に至ることもあります。
原因
食事を通して摂取したシュウ酸やカルシウムによって、結石が生じます。また、マグネシウムやクエン酸、水分の不足、動物性タンパク質の過剰摂取なども結石の原因となります。
治療
10ミリ未満の結石であれば、水を飲んだり運動をしたりすることで自然排石が期待できます。
それ以上の大きさの結石、自然な排出が見込めない結石の場合は、体外衝撃波結石破砕術、経尿道的尿管砕石術、経皮的腎砕石術、経尿道的膀胱砕石術などの手術の適応となります。
過活動膀胱
膀胱の活動が必要以上に活発になり、急に尿意をもよおしたり、我慢が難しいほどの尿意に襲われる状態です。
病名を耳にすることは少ないかもしれませんが、国内の40歳以上に限っても800万人以上の人に症状が現れていると言われています。ときに尿失禁に至る、生活の質を著しく低下させる病気です。
前立腺の病気や膀胱がんと症状が似通っているため、その鑑別のためにも、気になったときにはできるだけ早くご相談ください。
原因
はっきりとした原因は分かっておりませんが、脳血管障害、加齢、前立腺肥大症などが発症のリスクを上昇させるのではないかと言われています。
治療
お薬の服用により、症状の改善が期待できます。膀胱の筋肉の過剰収縮を抑制し、機能をコントロールします。
尿失禁・頻尿・残尿感などの排尿障害
トイレまで間に合わない、くしゃみや咳の拍子に漏れてしまうなどの「尿失禁」、日中に8回以上もしくは就寝中に尿意で目を覚ましてトイレに行く「頻尿」、尿の有無にかかわらず尿が残っている不快感がする「残尿感」などを合わせて、排尿障害と呼びます。
原因
泌尿器疾患の症状の一つとして現れたり、加齢を原因として起こります。
治療
病気を原因とする場合には、その病気の治療を行います。また、ストレスが大きく関わっていることがあるため、その解消にも取り組みます。
性感染症
性感染症は、そのほとんどが、適切に治療を受ければ治る病気です。症状に気がついたときはもちろん、不安なときは検査を受けるようにしましょう。症状がなくとも感染していることがありますので、新しいパートナーができたときには一緒に検査を受けることをお勧めします。
クラミジア感染症
クラミジア・トラコマティスと呼ばれる細菌の感染によって起こる性感染症です。10代、20代の、特に女性に多く見られます。感染から1~3週間の潜伏期間を経て発症しますが、症状はほとんどありません。
男性の場合、尿道から白く濁った分泌液が出たり、かゆみ、排尿痛を伴うことがあります。女性の場合は、下腹部痛、性交痛、排尿痛などを伴うことがあります。
女性の場合は放置していることで不妊症、子宮外妊娠につながるリスクがありますので、特に注意が必要です。
原因
精液、膣からの分泌液、血液、唾液などを介して感染します。ほとんどが性交渉の際の感染です。オーラルセックスにより、喉に感染することもあります。アナルセックスによって直腸に感染するケースも見られます。
治療
抗生物質の内服により治療します。重症の場合、発見が遅れた場合には、点滴が必要になることもあります。
症状がなくなっても、治っているとは限りません。再度検査を受けて陰性であることを確かめるまでは、感染の原因となるような行為はしてはいけません。
淋菌感染症
淋菌の感染によって起こる性感染症です。淋病、と呼ばれることもあります。
性交渉によって、性器だけでなく、肛門、喉、目などに感染します。10~30代の、特に男性に多く見られます。淋菌感染症がHIV感染のリスクを高めるとの指摘もあります。
2~7日の潜伏期間を経て、発症します。男性の場合、初期には排尿時通、尿道周辺の腫れ、黄色い膿が出るといった症状を伴います。進行すると、発熱、陰嚢の腫れ・痛み・赤み、排尿障害などの症状が現れます。
女性の場合、おりものの増加、不正出血、排尿痛、下腹部痛などの症状があると言われていますが、症状が出現しないこともあります。また、淋菌感染症の女性が妊娠すると、胎児に悪影響が及ぼすことがあります。
原因
淋菌は比較的環境の変化に弱い菌ですが、粘膜上では生き延びることができます。そのため、オーラルセックスやアナルセックスを含めた性交渉によって感染します。
治療
抗生物質の内服、点滴、注射などで治療します。
うまくいけば1週間程度で淋菌を消失させることができます。ただし、特定の抗生物質に強い淋菌も存在するため、抗生物質の選択も重要になります。
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こる性感染症です。他の性感染症と同様、10~30代の若者に多く見られます。
性器の外側にイボができますが、それ以外の症状がないために受診が遅れがちです。小さなイボが集まったようなできものがある場合には、できるだけ早くご相談ください。
原因
感染者との性交渉、アナルセックス、ペッティングなどで感染します。
治療
病状、イボの数や大きさ、再発傾向などを考慮して、外科的治療か薬物治療を選択します。
外科的治療には、切除、電気焼灼、液体窒素による凍結療法、レーザー治療などがあります。薬物治療では、軟膏の塗布を行います。
ED
EDとは、勃起機能が低下している状態です。正確には、十分な勃起が得られない・維持できないために満足な性交が行えないこと、と定義されています。
国内の40~70歳の男性のうち、半数以上がEDだと言われています。中には諦めてしまっている人、羞恥心などから受診に至っていない人もいます。
症状やライフスタイルによって、治療薬をお選びいただけます。
原因
十分な勃起には、神経系と血管系の適切な働きが欠かせません。神経系と血管系のどちらが、または両方に異常が生じていることがEDの主な原因です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病やストレスも、EDを悪化させる原因になっていると言われています。
※近年、ネット通販などでED治療薬の偽物が多く出回っており、中には見た目では医師でも鑑別できないほど精巧につくられたものも存在します。成分によっては、効果が得られないばかりか、健康に被害が及ぶこともありますので、適切に薬を取り扱う医療機関での受診・処方をお勧めします。
治療
ED治療薬にて治療をします。いずれの治療薬も、飲めば勃起する、というわけではありません。服用した上で性的な刺激があった場合に、勃起を補助する薬です。
いずれも、空腹時に服用することが大切です。
バイアグラ
シルデナフィルを主成分としたED治療薬です。性行為の約1時間前に服用します。効果は、4~5時間続きます。空腹時に服用しなければ、十分な効果が得られないことがあります。
顔の火照り、目の充血、頭痛、資格異常などの副作用が現れることがあります。
レビトラ
バルデナフィルを主成分としたED治療薬です。性行為の約1時間前に服用します。効果は、5~10時間続きます。空腹時に服用しなければ、十分な効果が得られないことがあります。
顔の火照り、頭痛、鼻閉、消化不良などの副作用が現れることがあります。
ED治療薬の費用
初診料(3割負担) | 3,620円 |
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バイアグラ1錠 | 1,900円(税込) |
レビトラ1錠 | 1,900円(税込) |
恥ずかしがらずに、まずは受診を
泌尿器科では、診察の際には必要に応じて性器を視診・触診させていただくことがあります。
恥ずかしいお気持ちを抱かれるのは仕方のないことですが、だからといって受診を先延ばしにしたり、症状を見て見ぬふりをするのは危険です。ちょっとした症状の裏側に、命にかかわるような病気、パートナーを傷つけてしまう性感染症が潜んでいることもあります。
風邪をひいたときに内科を受診して診察を受けるのと同様、泌尿器の異常に気付いたときには、やはり泌尿器の診察が必要になります。
患者様のお気持ちには十分に配慮した診療を行いますので、安心してご相談ください。